フィジー、観光ミッション団が来日、05年目標は8%増の2万7000人

  • 2005年5月12日
 フィジー観光大臣のホン・ピタ・ナクヴァ氏をはじめとする観光ミッション団が来日、日本側の旅行会社やホテルが参加し、意見交換会を実施した。フィジーへの日本人訪問者数は1995年に約5万人を記録して以降、減少する傾向。2002年に2万6382人と回復したものの、2003年の2万3464人、2004年と約2万5000人とやや伸び悩みを見せている。日本以外のアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど主要市場からの訪問者数は2002年以降、毎年記録を更新しており、減少傾向の日本マーケットの回復策を探るため、旅行会社などと率直な意見交換することがミッション来日の目的だ。
 ナクヴァ氏は今回の意見交換会に関し、「旅行会社の協力姿勢を感じられた。帰国後、今回挙がった意見などを基に、解決策を見出したい」とコメント。旅行会社からは、フィジーの認知度を高める必要性など挙がったという。ウェディングやハネムーン、ダイビングのデスティネーションに加え、新たな旅行目的として、教育旅行のデスティネーションとのアイデアもあったという。これに関し、フィジー政府観光局チーフ・エグゼクティブのビル・ガボカ氏は、「美しい海、山などの大自然でのアクティビティに加え、スポーツも盛んであることから、教育旅行の素材になる」とし、「内容を詰めていきたい」と前向きな姿勢を示した。また、短期的には、旅行会社に対して積極的にファム・ツアーを実施する。今年の目標として、ガボカ氏は前年比8%増の2万7000人として、2007年にホテル客室数が約1500室増となるまでに、日本市場の弾みをつける狙いだ。