クロアチア、04年の訪問者数が前年比39%増、滞在日数も増加か

  • 2005年4月19日
 駐日クロアチア大使館によると、2004年の日本人宿泊者数は03年比39%増の2万3000人であった。駐日クロアチア大使館参事官のジェリコ・イヴァンコヴィッチ氏は「クロアチアへの日本人訪問者のほとんどはパッケージツアー。イタリア、オーストリア、スロベニアなどと組み合わせ、周遊型旅行で訪れるパターンが多い」と指摘。日本人クロアチア訪問者数の堅調なことから、オーストリア航空(OS)が運航するザグレブ線の日本人旅客は昨年の実績で187%増を記録しており、今年も堅調に伸びているという。イヴァンコヴィッチ氏は「今年は更なる訪問者の増加が見込める」と考えを示し、隣国との周遊型旅行が容易にできることをはじめ、日本人の旅行者に魅力的な観光素材が豊富にあることを強調する。
 ただし、課題は日本人の平均滞在日数は2日という短さ。クロアチアはヨーロッパ各国のバカンスの地として著名で、年間の訪問者数は800万人、平均滞在日数は6日と日本人の滞在日数は乖離が大きい。これについても、イヴァンコヴィッチ氏は「日本人の滞在日数は増加する傾向」として、「クロアチアを含む旅程は今年に入り、滞在日数が増えている」とコメント。従来の主流のルートはザグレブから国立公園のプリトヴィツェ湖、モンテネグロから世界遺産のドゥブロヴニク、イタリアから西暦1世紀に建てられた野外円形劇場があるプーラを訪れるもの。「クロアチアのゆっくりと流れる時間を感じてほしい」との考えから、1000を越えるアドリア海の島々への訪問、ヨットでのクルーズ、質の高いクロアチア料理を堪能するなどの滞在スタイルを今後、提案していく意向だ。