セントレア、旅客動向は順調な推移で滑り出しは上々

  • 2005年4月18日
 中部国際空港(セントレア)取締役社長の平野幸久氏はこのほど、開港後の旅客動向をはじめとする状況を語った。2月の航空旅客数は40万3709人で、このうち国際線は16万9430人、国内線は23万4279人で、3月は105万1900人で名古屋空港での実績と比較すると16.1%増である。うち国際線は36.0%増(名古屋空港比)の45万2900人、国内線は4.6%増(名古屋空港比)の59万9000人。旅客便の就航便数は、5月16日から運航する全日空の上海線など夏スケジュールで就航予定を含めると週306便となる。年間での当初の旅客見込みとして国際線500万人、国内線700万人とした目標には達成可能な数値だ。ただし、平野氏は「現段階の数値で達成を見込める動向を喜ぶ段階ではない」として引き続き、乗継利便の高い空港として地方都市へのアピールをする。また、売りとする乗継旅客については「長距離路線では同日着も可能で今までできなかったことが実現したことで、地方からの評価は高い」と言う。ただし、今後の課題として「乗継旅客は断片的にしか把握できず、全体像は掴みにくい」として航空会社側とも折衝する考えを示す。
 また、乗継については国際航空運送協会(IATA)が国際から国内を85分、国内から国際を75分としてMCTを設定したことについて、「実際は同一グループ内、アライアンス間では50分で実施しているケースもある」とし、当初目標としたMCT60分を確保するために実績を積んでいく考えも明らかにした。