成田、04年度国際線日本人旅客数は過去最高の1935万1890人

  • 2005年4月9日
 成田国際空港によると、2004年度の国際線日本人旅客数が過去最高の1935万1890人を記録し、これまで最高であった2002年度(1852万7494人)の4.3%増となった。また、外国人旅客数は査証の規制緩和やビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)など積極策が奏功し、前年比10%増の793万4608人、国際線全体の旅客数は3063万3215人、国際線旅客便の発着回数は前年比11%増の1万2326回となり、いずれも過去最高となった。
 3月の国際線日本人旅客数は前年比11%増の170万7290人、外国人旅客数は前年比9%増の68万8094人、国際線全体の旅客数は前年比10%増の267万7735人、国際線旅客便の発着回数は前年比5%増の1万2326回であった。3月の路線別の発着回数は、中国線が観光、ビジネスの旅客ともに好調で前年比25%増、韓国線は引き続き韓流ブームの好影響から前年比14%増となったほか、太平洋線はハワイ人気に支えられ、前年比5%増となった。
 4月1日から23日までの出発旅客数の速報値は前年比3.8%増。内訳は、1日から10日が前年比12%増、11日から20日が1%減、21日から23日が4%減で、この微減に関してNAAは「ゴールデンウィーク前のため旅行を控えた」と捉えている。また、中国の反日デモなどによる訪中日本人旅行者への影響について、旅行会社、航空会社にキャンセル状況などの調査を実施。各社とも「4月は一時的にキャンセルがあったものの、情勢が落ち着いてきていることから、今後への深刻な影響はない模様」だ。なお、04年度、3月単月の発着回数の詳細は下記の通り。

▽2004年度路線別の発着回数(方面/前年比/発着回数)
中国線/24%増/4万2561回
東南アジア線/13%増/4万2561回
オセアニア線/12%増/6787回
韓国線/0%/1万3906回
欧州線/6%増の1万7661回
グアム線/5%増の6618回
太平洋線/10%増/3万6243回

▽04年3月路線別の発着回数(方面/前年比/発着回数)
中国線/9%増/1851回
東南アジア線/5%増/3629回
オセアニア線/1%増/575回
韓国線/0%/1182回
欧州線/1%減/1471回
グアム線/1%減/560回
太平洋線/7%増/3058回