カナダ・VIA鉄道、日本人利用者は増加傾向、05年は9万人が目標

  • 2005年3月24日
 カナダのVIA鉄道日本事務所とカナダ観光局(CTC)はこのほど、VIA鉄道日本事務所設立10周年を記念してレセプションを開催し、今後の動向やホームページの新機能追加について説明した。VIA鉄道マーケティング・ディレクターのジョー・ヴォルク氏によると、昨年の日本人の利用者は4万5000人で「今年は倍の9万人を目指す」と意気込む。そのため「カナダ観光局と協力し、デスティネーションを打ち出し、カナダへの訪問者数の増加に努め、VIA鉄道の利用者も増やしたい」と方向性を述べた。ヴォルク氏はまた、「鉄道を利用し、カナダを旅する日本人が増えている」との傾向を指摘し、今年の予約状況も好調であることを明らかにした。人気ルートは東部の近距離路線。特に、1年を通したピークは秋で、メープル街道を目指して利用する人が多い。
 「外国人利用者のうちアメリカ、英国に次ぎ日本は3番目のシェアを誇る」ことから、今月初旬に日本事務所のホームページにVIA鉄道を含む旅行会社のツアー検索ページを新設。これは旅客が出発地、利用路線を選択すると該当するツアーが表示される仕組み。また、ヴォルク氏は「消費者のニーズが変化しており、常に見直しが必要」とコメント。対策として「バンクーバーのツアーオペレーターと定期的にミーティングを開催し、サービス内容の充実を進めている」という。そのほか、車内では日本語に対応可能なアクティビティ・コーディネータが観光ポイント、歴史、文化などを案内するサービス、音楽やビンゴ、カラオケにミニゴルフなど、各種アクティビティを提供していることもアピールする。
 なお、VIA鉄道日本事務所のツアー検索ページに掲載希望の旅行会社は、旅程、VIA鉄道使用路線、出発空港、ツアー価格帯、主催会社名と住所、予約受付電話番号、該当するホームページの情報を用意し、日本事務所へ連絡のこと。掲載料金はない。