国交省、深夜・早朝の離着陸を緊急措置として規制、用地買収への前進策

  • 2005年3月24日
 国土交通省は成田空港の暫定平行滑走路の深夜早朝時間帯の運用において、緊急措置として午後9時台の離陸、午前6時30分以後の着陸とする。3月27日から10月29日までの夏ダイヤ期間に実施する。対象となる便は深夜の離陸はジャルウェイズ、全日空、中国東方航空、UPSの4社の週21便、早朝は日本航空、エールフランス、シンガポール航空3社の週9便で合計30便。これまで深夜22時以降の着陸便、早朝6時30分前の離陸便は無かった。
 成田国際空港代表取締役社長の黒野匡彦氏は国土交通大臣の北側一雄氏に3月末までに第2滑走路南側の約3.1ヘクタール分の用地買収交渉の状況について結果報告を求められており、今回の施策は成田空港の暫定平行滑走路の南進に向けた前進策。これを受けて成田空港は「平行滑走路問題の解決のため、国へのお願い、また関係する内外の航空会社、混雑空港の協力を得て実現にこぎつけたもの」として、改めて「地権者に取り組みが評価され、空港建設の協力を得たい」とコメントを発表している。