成田、満足度調査で前回から順位上昇、出発9位・到着4位

  • 2005年3月22日
 成田空港はこのほど、日本人の旅客を対象とした出発、到着時の空港の満足度調査を実施した。これは隔年で日本人と外国人・乗継客を対象として交互に実施しているもの。今回は成田空港に到着した日本人旅客に調査票を配布、郵送で回答を得ており、配布数は5055通で、回収率は33.6%の1696通。これによると、日本人を対象とした前回2002年時調査の総合満足度について出発は17位から9位、到着時は8位から4位とそれぞれ上昇した。成田空港では空港スタッフの対応がお客様満足度の向上に繋がっているとして、成田空港CS協議会における空港内の各期間、企業での共同で実施する取り組み、活動の成果が徐々に浸透してきていると分析している。特に、出発時については、調査した8項目のうち、搭乗ゲートエリア、ターミナルビル、飲食サービスなど7項目で他空港の平均値を上回る結果を収めた。ただし、空港への行き方については平均を下回り、全体で23位であった。なお、2010年に日暮里/成田間を36分で結ぶ計画もあり、都心からのアクセス向上を目指して来年から着工する。
 また、到着時についてはターミナルビル、到着ゲートエリアなど6項目全てが平均を上回った。このうち、荷物受取、入国審査、税関検査など5項目について20ポイント以上の上昇。これについて、案内の見易さや受取り場所の見易さ、受取りまでの時間などが上昇していることが、大きなポイント増の主要因と成田では分析している。ただし、空港内の見た目については前回調査から低下しているが、改善必須、あるいは改善対象となる項目ではないとしている。