CTC、修旅プロモを本格化、FAMでオーガナイザーらと現地の関係密に

  • 2005年3月13日
 カナダ観光局(CTC)は今年、修学旅行誘致を目的に、旅行会社、学校側のオーガナイザーなどを対象にファムツアーを実施する。CTCはファムツアーを通して、旅行会社、オーガナイザーと現地サプライヤーの意見交換を活発化する狙い。日本修学旅行協会によると、2003年のカナダへの修学旅行を実施した学校は中学校が4校、高校が9校で合計の修学旅行生は1467人、2004年は中学校が7校、高校が24校で合計3838人であった。CTC局長のサイモン・ピット氏は「回復傾向にあるが、さらに需要の伸びが期待できる」と語り、2004年のカナダへの日本人訪問者数が前年比57.9%増の41万4051人と回復基調にある傾向を捉え、修旅の本格誘致の好機と捉えているようだ。
 カナダの修学旅行のデスティネーションは、ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバーやビクトリア、オンタリオ州のトロントなどが多く、次いでアルバータ州が人気だ。この理由は主に、直行便が就航していることが考えられるが、「地域のコミュニティの受け入れ態勢が良い」とピット氏は指摘する。また、今後の修旅のデスティネーションとして「アトランティック・カナダをはじめ、カナダ全土へ足を運んでもらいたい。各地域が日本の修旅マーケットに興味を示している」とした。