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オーストリア、来年のモーツァルト・イヤーでイベント多数、反応も好評

  • 2005年3月1日
 オーストリア政府観光局は東京で「第17回ワークショップ」を開催した。会場には州、および市の観光局、ホテル、オペレーターなど20社が出展、2006年のモーツァルト・イヤーに関連した情報を中心に最新情報を提供した。ザルツブルグ観光局局長のヘルベルト・ブルッカー氏は「日本人訪問者数は今年、来年ともに10%増を目指す」と述べ、モーツァルト生誕の地である強みを活かす考え。ザルツブルグは06年1月27日のモーツァルト・イヤーの開始と同時に、展示会「ビバ・モーツァルト」を開催。ザルツブルグ・ミュージアムで、自筆の楽譜などモーツァルトの生活が垣間見られる品を展示する。また、例年は夏期のみ開催するコンサート「ベスト・オブ・モーツァルト」を2月、3月、10月、11月にも実施。モーツァルテウム・オーケストラ、およびザルツブルク・チェンバー・ソロイスツが演奏するもので、特に日本市場向けに強くプロモーションしており、現在、全チケットの約4分の1を日本向けに確保しているという。
 そのほか、ウィーンではフィガロハウスを6階建ての「モーツァルト・センター」に増改築するほか、シェーンブルン宮殿の各展示場にモーツァルト関連のイベントを開催する予定で。国全体でモーツァルト・イヤーを打ち出す。
 オーストリア政府観光局は昨年秋頃から、モーツァルト・イヤーのプロモーションを開始。旅行会社側からは「モーツァルトは誰もが知っており、お客に説明しやすく、反応も上々」などの声が挙がっており、インセンティブの材料として提案し、予約を受注した旅行会社もあるという。このほかにも、近年好調なクリスマス・マーケットと組み合わせたツアーなども提案していく考えだ。