CTC、メディア向けにレセプションを開催、カナダの魅力・最新情報を提供

  • 2005年1月31日
 カナダ観光局(CTC)によると、2004年1月から11月までのカナダへの日本人訪問者数は前年比61.7%増の39万3863人となっており、回復は堅調に進んでいるようだ。この傾向を後押しすることを目的に今年は、メディアのカナダ取材誘致に積極的に取り組む考え。テーマは、自然、文化、体験する旅、カナディアンライフが核となる。このうち自然については、13の世界遺産をはじめ、カナダ人による自然保護の意識の高さに着目。ハープシールやホエールウォッチングなど、動物ウォッチングを扱ったエコロジーツアーに人気が集まりつつある。また、文化でも、カナダに100以上の多様な文化が尊重されており、イヌイットと触れ合う旅行も最近は関心が高まりつつある。
 都市についてはブリティッシュ・コロンビア(BC)州は今年、「LOHAS(lifestyle of health sustainability) in バンクーバー」をテーマとして設定。BC州観光局の鈴木結佳氏は「SARSの影響から回復するバンクーバーを再び、プロモーションする」として、「暮らしに役立ち、現在の暮らし、人生が豊かになるヒントを与えてくれるバンクーバーの旅」を提案する考え。これはCTCが打ち出す「Enrich your life」をテーマとするプロモーションと合致することから、CTC日本代表のサイモン・ピット氏は「BC州と協力してのプロモーションも考えている」としている。また、アルバータ州は州政府100周年、および日本の北海道と姉妹提携25周年を迎えることからイベントを予定。ケベック州は動物ウォッチング、料理では鴨料理やメープルシロップを使用した料理など土地の特徴を鮮明にする食を紹介する。オンタリオ州はOL層にスパやミュージカルやジャズ、エスニックタウン体験、シニア層にはワイナリーや美術館・博物館巡り、また留学でも、語学だけでなく先住民の生活を学ぶアボリジナル体験をアピールしていく。