観光活性化フォーラム
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JATA、被災各国の大使を表敬訪問、観光復興への協力を表明

  • 2005年1月17日
 日本旅行業協会(JATA)は1月13日と14日、スマトラ沖地震・津波の被災国であるマレーシア、タイ、スリランカの各在日大使へ、お見舞いの表敬訪問をした(インドネシアはイルサン大使の急遽出張により、訪問は取消し)。各大使からは各国の現状説明と共に「問題はどうやって観光客に戻ってきてもらうかにある」と、日本人旅行者の回復のためのアドバイスが求められた。これを受けてJATA会長の新町光示氏は「一部の被害が国全体のことのように捉えられがち」として、正確な情報発信など、観光復活に向けて積極的に取り組む意向を伝えた。また、マレーシアに関してはJATAが現地調査チーム派遣を考慮していると伝えたほか、スリランカ大使に同席したスリランカ航空日本・韓国地区支配人のセネヴィラトゥナ氏は、旅行に出かけてもらうためのピーアールをスリランカ観光省と大使館のほか、シンガポール航空やマレーシア航空などと協力して進めることを明らかにした。
 各国の現状についての、各大使のコメントは以下の通り(訪問日順)。

▽在日マレーシア大使・ダト・マルズキ・ビン・モハマッド・ノール氏
「ペナン、ランカウイ等被害はなく、受け入れ体制は整っている。マレーシア国内向けの寄付と他の被災国向けの寄付を実施し、インドネシアのバンダアチェへ援助隊も派遣している」

▽在日タイ大使・スウィット・シマサクン氏
「ツーリズムはタイにとって重要なので、まず観光から立ち上げたい。プーケットの被害は10%、90%は稼動状態」

▽在日スリランカ大使・カルナティラカ・アムヌガマ氏
「ホテルの約80%は稼動状態にある。近いうちに被害のあった海辺に近い高級ホテルの約70%が運営可能になる」