観光活性化フォーラム
観光活性化フォーラム

スマトラ沖地震の関連情報、スリランカ政観、ジャルパック、日旅など

  • 2005年1月4日
 スリランカ政府観光局は今回の津波災害発生前まで、スリランカへの外国人観光客は約57万5000人に達する過去最高の水準で推移していたことを受け、早急にこの水準に回帰するよう業界全体で団結した取組みを展開する予定だ。同観光局は、今後も被害地域の観光施設の被害・復興状況について調査を継続する。なお、イギリス、フランス、ドイツなどのランドオペレーターは沿岸地区のホテルへの予約受付を、今月末までに再開するとしている。

▽ホテル等宿泊施設
 今回の津波で、主に南部、東部の沿岸地区、合計48軒のホテル、7682室が影響を受けた。1月2日までに26軒のホテル、3626室が営業を再開した。残り22軒は被害の程度は異なるが、深刻な被害を受けたのは5軒のホテル。これはクラブ・ベントータ(24室)、ベイルー・ホテル(101室)、トライトン・ホテル(160室)やアルガム湾沿いのホテルなどだ。
 なお、営業を再開した26軒のホテルに加え、今後7週間で全体被害数の半分以上にあたる3931室の復旧・改修作業を行なう。2月末までに南部・東部の主要ホテルの営業を再開する予定。なお、運営しているホテルのリストは政府観光局の公式サイトに掲載中だ。

▽コロンボ国際空港
 コロンボ国際空港は通常通りの営業。医療関連の支援物資を空輸している追加便の乗り入れ、外国人旅行客を帰国させる臨時チャーター便も順調に運航し、これまでに合計2千400人の外国人観光客が臨時チャーター便で帰国した。なお、定期便も運航している。

▽衛生状況
 これまで、津波の後の伝染病および衛生的な問題は報告されていない。市内のホテルやコンベンションセンターに滞在する観光客も、衛生的な環境が提供されている状況。海岸地区で営業を再開したホテルも、衛生的な環境が確保。水、電力供給の状態は災害前と変わらない状況という調査結果もある。

▽スリランカ、運営しているホテルのリスト
http://www.contactsrilanka.org/Hotelslatest03012005.xls

 旅行各社の対応は下記の通り。

▽ジャルパック
 プーケットについては被害および復旧状況を把握。1月11日からホテルごとにツアーを催行する。催行を再開するホテルは平常営業だが、一部レストランやメニューが平常通りでない場合などを条件として催行。催行ホテルは11ホテル、催行を中止は6ホテル。
 カオラックを旅程に含むコースは4月22日出発まで催行中止。なお、上期アイルについては、9月30日出発までを催行中止とする。スリランカは1月31日まで催行中止、モルディブは1月11日以降、ホテル毎のツアー催行。催行するコースは9ホテル、中止は10ホテル。クラビは1月11日以降、ホテル毎の催行とし、4ホテルは催行、1ホテルは催行中止。取消料は催行中止コースの予約は、取消料を免除。通常通り催行するコースは、取消料を収受する。ただし、プーケット、モルディブ、クラビを含むコースに既に予約した旅客について、現地状況の不安を理由に参加を取消し希望する場合、1月11日から2月11日の出発、かつ1月11日午後6時までに申出のある場合に、取消料を免除する。

▽日本旅行
 プーケット16ホテル、クラビ4ホテル、ランカウイ6ホテル、ペナン6ホテルについては主催旅行を催行。催行中のコースの予約を旅客の希望で取消しする場合、取消料が発生する場合についても出発日を問わず、料金を収受しない。これ以降の取消し、他のコースへの変更は規定の取消料を収受する。
 なお、催行中のホテル以外のコースについては、1月31日出発分まで催行を中止する。2月1日以降の出発についても、ツアー取消しの希望者についても取消料を収受いたしない。なお、上記の対象は1月7日までに申出のある場合に限定する。
 また、モルディブ・スリランカ方面を対象とする主催旅行は1月31日出発分まで、催行中止。取消料は免除。2月1日以降の出発の場合、取消し希望者は1月7日までの申出を条件に取消料免除で対応する。2月1日以降については改めて公表する。

▽JTB
 佐々木隆社長は年初挨拶において、新潟の復興キャンペーンを例に、「観光地は必ず復興を遂げる」として、時期を見てJTBグループとしてキャンペーン支援をしていくことを表明している。