10月の日本人出国者数、単月で過去最高の155万4000人を記録

  • 2004年11月25日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、10月の日本人出国者数は前年比20.0%増、2002年比4.7%増の155万4000人であった(推計値)。これは10月単月で過去最高の記録となったもので、これまでの記録であった2002年10月の148万3874人を7万人上回り、150万人台となった。JNTOは先月、回復基調が本格化しているとの考えを示しており、今月もこの傾向を反映しているほか、夏期休暇の分散化傾向も寄与しているものと考えられる。なお、1月からの累計は前年比30.1%増の1392万8000人となっており、11月、12月が例年通りの120万人から130万人台を記録すると、日本旅行業協会(JATA)で目標とする出国者数1650万人を達成する可能性が濃厚となってきた。
 なお、訪日外客数は前年並みの52万8000人。昨年は10月単月の過去最高を記録しており、その数値に並んだ。前年並みに留まった要因として、JNTOは昨年のSARS期には韓国人が中国を避け、日本を訪問したことの反動と見ており、この10月の韓国人出国者の中国訪問者は増加しているという。また、日本に上陸した台風や新潟県の地震が海外でも大きく報道され、マイナス要因に働いたものと見ている。
 空港別の月別日本人出国者数8月の暫定値も更新されている。詳細は下記を参照のこと。