LACVB、AA・UAの就航、増便に期待感、日本リカバリーに期待大

  • 2004年11月12日
 ロサンゼルス観光局(LACVB)のCEOのマーク・リーバーマン氏、副総裁のパティ・マックジャネット氏がカリフォルニア州知事の観光PRに合わせ来日、現状と今後について語った。LACVBはLAへの日本人訪問者数は2003年の32万人を境に、今年は35万人、2005年は37万人、2006年には約40万人を見込む。今年の1月から7月については約30%増の21万4386人を記録しており、今年4月にロサンゼルス線を就航したアメリカン航空(AA)、あるいは来年から増便するユナイテッド航空(UA)への高い期待も含む。日本/ロサンゼルス間の週間便数も2001年の週91便には及ばないものの、2000年の週85便に近い週83便(7月現在)になっており、テロ後の減便から回復基調に乗っている。
 こうした状況の中、LACVBは既に発表したジャパン・リカバリー・プランを推進する。狙いは18歳から25歳の若い女性層の学生旅行を中心とした冬の需要開拓、25歳から35歳の女性層にはセレブの発祥の地として訴求、これに母娘旅行を促進することだ。特に、「セレブ」という語彙を全面に打ち出し、来年にかけての広告展開においてキーワードとして位置づける。また、LAに日本のホールセール現地法人などで組織するエージェント会の協力も得たことから、ウエルカム・クーポンにアナハイムを含め、LAから移動した場合のことも考える広い意味のロサンゼルス旅行の促進が特徴だ。
 このほか、来年6月にはエジプトから30年ぶりに国外展示を行うツタンカーメン展の開催都市となるほか、ユニバーサルスタジオが40周年を迎えるなど、注目イベントが多い。リーバーマン氏は「シュワルツェネッガー氏が知事に就任し、観光業界はプロモーションや売り込みの上手な知事に期待は高い。知事としてではなく、スターとして著名なことは大きな武器だ」として、今後に期待感を示している。