ベルギー観光局、来年は3テーマで展開、初のトラベルフォーラムも開催へ

  • 2005年11月8日
 ベルギー観光局はこのほど、「デスティネーション・セミナー・ベルギー2005」を開催した。ベルギー観光局局長の宮下南緒子氏は「今年4月以降、日本人宿泊者数が好調に増えている」と述べ、主要客層であるシニア層を対象にする、新しい観光素材を取り入れた旅行商品の企画を呼び掛けた。
 ベルギーは来年のテーマを「ベルギー建国175周年」、「花の風景と水辺の古都」、「ブリュッセルの魅力」に設定。「建国175周年」のテーマに沿った素材の一例として、歴史あるエリアであるフランダース州の州都ゲント周辺を紹介した。フランダース地域にはバスの乗り入れが出来ないため、中心を流れる運河でのクルーズを提案。同局プロモーション・マネージャーの須藤美昭子氏は「40分程歩いて周遊する楽しみ方もあるが、それが辛い旅行者にはクルーズがお勧め」と説明し、ツアーへの組み込み易さを強調した。そのほか、2月に開催する「バンシュ」のカーニバル(ユネスコ無形遺産)や2000年に30万人の来場者があったゲント・フロラリアの花の博覧会などもアピールした。
 また、ベルギーでは来年から、旅行業界の商談の場としてトラベルフォーラムを実施する。開催地を年ごとに変更するのが特徴で、来年はフランダース観光局が2月21日、22日の2日間、「フランダーストラベルフォーラム(FTF)」を開催。ベルギー各地から136の観光関連企業がブースを出展する予定で、同局現地オフィスがある世界23ヶ国の旅行会社の商品企画、造成担当者を招待する予定だ。フォーラムの前後には視察ツアーを企画している。
 なお、ベルギー観光局はこのほど、「ベルギートラベルマニュアル2005」を発行した。入手希望者は送付先、会社名、部署名、名前、電話番号、部数を明記し、同観光局へFAXで申し込む。郵送料は依頼者の負担となる。

▽ベルギー観光局 FAX:03-3237-8400