エチオピア、歴史や自然をアピール、04年日本人客約5000人の見込み

  • 2004年9月25日
 エチオピアのツアー・オペレーターのグリーンランド社、およびエチオピア航空(ET)はこのほど旅行博の会場において会見し、エチオピアをアピールした。ETディパートメント・マネージャー兼パッセンジャー・マーケット・デベロップメントのメセフィン・タデッセ氏は「ETを利用し、エチオピアを訪問した日本人は3000人から5000人となる見込み」と述べ、日本/エチオピア間の直行便はないものの、バンコク、ドバイからデイリー運航、北京、香港、広東の中国3都市からは週2便の運航であることから乗継を利用する旅客の増加に期待を寄せる。タデッセ氏は「今後、日本のマーケット規模の拡大が進めば、チャーター便の運航を考えたい」とも語る。また、「日本人の7割から8割が関東圏の旅客」であることから、「両国政府間の話し合いは活発に行っており、5年程度の中期的な展望では、成田/エチオピア間の運航に進展がみられる可能性は十分にある」とコメントした。
 グリーンランドのジェネラル・マネージャーであるモレロ・ダリオ氏は「これまでの砂漠や貧困というイメージではなく、3000年の歴史、動物や花、緑豊かな自然などが存在することを知ってもらいたい」と述べ、新たなデスティネーションとして日本においてアピールする意向を語る。例えば、青ナイル源流の自然美やタナ湖周辺の野鳥や花を観察、巡るツアー、サファリ・ツアーなどを紹介。また、日本語対応可能なスタッフを現在、育成しており、日本からスタッフを派遣することも考えている。なお、グリーンランド社は日本ではコックス・アンド・キングス・ジャパンと業務提携し、活動を展開する。