旅行博開幕、特色は観光立国、新たな旅行地の参画、旅行商品の販売

  • 2004年9月24日
 JATA世界旅行博が24日から開幕し、実行委員会委員長の新町光示氏が会見した。新町氏は今回の開催について、(1)自治体の出展もある観光立国の流れ、(2)アフリカをはじめ新たなデスティネーションの出展、(3)旅行会社の販売という活動の場が広がったことを挙げる。こうした特色から、今後は需要喚起だけでなく、市場拡大の契機として行く考えを示した。また、イン・アウト・国内の三位一体を提唱するJATAとしては、イベントそのものが世界、あるいはアジアからの集客も期待できるような国際的なものへと育てていくことを視野に入れているようだ。
 ただ、旅行会社の商品販売については、入場料を払って購入する需要について疑問視する向きもある。ただし、こうした見方について新町氏は、「入場料はあくまで、世界各国から集結するブースを回ることで世界旅行の疑似体験をするイベント料。旅行会社の商品購入は別」と語り、今後もイベント料として徴収する方針を示した。また、実行副委員長の森谷哲也氏はオーストラリアの例などを紹介し、「旅行博で旅行商品を購入、予約した場合は、後の商品購入などの機会に割引をすることも良い」などと提案した。