マカオ、05年PATA総会を契機にMICE注力へ、歴史や文化も全面に

  • 2004年9月14日
 マカオ政府観光局副局長のマリア・ヘレナ・デ・セナ・フェルナンデス氏らが来日、現状や今後のプロモーション活動について説明した。フェルナンデス氏は「日本人訪問者は中国本土、香港、台湾に次ぐ第4位の市場であり、重要なマーケットとして位置づけている」という。今年は昨年の減少から回復し、1月から7月までの累計では前年比34%増の5万5595人。「モノ・デスティネーションとしての日本人の認知が進んでいる。リピーターも多い」とフェルナンデス氏は語ることから、カジノに加え、歴史や文化、各種イベントなどエンターテイメントの側面を露出したい意向だ。例えば、世界文化遺産候補として12ヶ所を中国文化局に申請。また、地域の特性を活かした博物館や美術館が10ヶ所以上あり、テーマ性を全面に打ち出した催しを行っている。
 また、2005年にマカオで予定される第4回東アジア大会、PATA総会を契機としてMICEマーケットの拡大を図りたい考え。例えば、東アジア大会に合わせて新設するスポーツ施設には収容人数2000名の宴会場を設置する。こうしたMICE対策の一環としてマカオ政府観光局の本局内の体制としてMICE専門部署を設置する予定であるほか、MICE専任のオーガナイザーを育成しているという。