BTA、05年新キャンペは「英国幸福論。」で本物志向の旅行者へ訴求

  • 2004年9月7日
 英国政府観光庁(BTA)は来年1月からのキャンペーンで「英国式幸福論。」と設定し、上質な旅をアピールする。これはVBが展開するグローバル・キャンペーンの一環で、アジアでは日本市場においてのみ展開するもの。キャンペーンでは(1)グッド・リビング・ブリテン、(2)ツーリング・ブリテンのテーマを掲げる。(1)は今年展開する「花で巡る英国の魅力」を含むテーマで、田舎の邸宅であるカントリー・ハウスやマナー・ハウスでスパ、ガーデニングなどを楽しむもの。特に、30代後半の女性に本家のアロマテラピーを訴求したい考え。(2)では、旅そのものの楽しさをアピールする。鉄道発祥の地として名高い英国で、100年前の蒸気機関車をテーマとして鉄道での移動を楽しむ旅を提案。また、日本と同じ左側通行である交通事情から海外でのレンタカーのハードルが低いことから、ドライブを満喫する旅を打ち出す。
 BTA日本代表の金平京子氏によれば、1月から6月の日本人訪問者数は前年比30%増。新キャンペーンでは「いわゆる『負け犬』層や、時間に余裕のある本物志向の人たちへ訴求を図りたい」と語り、英国全体の雰囲気を楽しむゆとりある旅の造成に期待感を示した。