ヘルシンキ・ヴァンター空港、国際線ターミナルの供用が開始、アジア重視

  • 2004年8月31日
 ヘルシンキ・ヴァンター空港の国際線ターミナルが31日から、供用開始された。これはシェンゲン諸国以外からの離発着便が利用するターミナル。特に、日本を含むアジア各国を結ぶ便が増加する傾向にあることから、「アジアターミナル」と呼ばれている。フィンランド航空(AY)は過去2年間でアジア路線を約2倍となる便数に拡充しており、アジアを最重要地域と位置づける。
 このほど開催された完成式典の席上、AY最高経営責任者のケイヨ・スイラ氏はヨーロッパ各都市への乗継の利便性の高い空港の特徴を強調し、「ハブ空港としての機能を高めると共に、アジア路線の拡大、運航効率の向上に大きく寄与する」と語った。また、空港側も現在の利用客が年間1000万人程度から、今後6〜10年には1700万人へ増加することを見込む。このため、アジア地域からの利用客を現在約30%のシェアを高めたい考えだ。
 なお、AYは本日からFFP「フィンエアー・プラス」のプラチナメンバー会員、ビジネスクラス旅客が利用可能な「ロングホール・ラウンジ」をオープンする。