セントレア、イン・アウト双方の利便性をアピールで地方行脚に一定の成果

  • 2004年8月25日
 中部国際空港(セントレア)はこれまで、乗継利便性のアピールを目的に中部との国内線が就航する地方都市の自治体、旅行会社を訪問している。7月は富山、新潟、旭川、8月は女満別、函館、釧路。9月は取締役社長の平野幸久氏が仙台と札幌、取締役副社長の山下邦勝氏が福岡を訪問するほか、秋田、青森、長崎、宮崎、熊本などを予定する。このほど会見した平野氏は「アウトバンドに対する利便性に対する理解は少しずつ高まっている」と語り、各自治体や地方都市の旅行会社への行脚が一定の成果となる見通しを示した。特に、徳島県では県民から徳島空港への国際線誘致に対してセントレアの利用を促すなど、良い反応も見られるという。
 また、平野氏は愛知万博を機にインバウンドも空港利用促進の一翼となる期待を示す。これは、万博の開催前に海外の旅行会社をはじめ、「関係者の視察旅行を地方都市に誘致していくことも提案したい」と語り、今後の地方都市への働きかけの方向性を示したもの。「今後の企画次第で対応する」と具体的な案は無いものの、乗継の利便性をアピールするセントレア側とすれば、イン・アウトを一体として地方都市へアピールすることで利用旅客の増加に勢いをつけたい考えだ。