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セントレア、開港まで半年、国際線週300便実現は着陸料など確定が課題

  • 2004年8月25日
 中部国際空港(セントレア)取締役社長の平野幸久氏は開港半年を控え、諸施策の近況を報告した。セントレアはこれまで、(1)週300便の国際線の就航、(2)日本で最も短いMCT60分を主な目標として活動を展開。これまでのところ航空会社側から週285便(うち旅客便は週274便)の就航が表明。目標達成について平野氏は「特に欧米線の就航要請を継続する」とする。特に米国線について「数社は強い関心を抱いている」(平野氏)ものの、航空会社の経営は厳しさが残る中で、収入の見込み等を予測する上では着陸料をはじめとする利用料の算出が必須。このような状況から、セントレア側は国際航空運送協会(IATA)に提示した着陸料をはじめ利用料の早期確定で、就航につなげたい考え。
 また、乗継ぎについてはキャッチフレーズとする「One Stop Flight」を実現するための諸施策が航空会社側からも提案があることを明らかにした。例えば、国内線から国際線へ乗継ぐ場合、同一航空会社の利用で無くともスルーチェックインで対応する案も挙がっている。これについては各社のコンピューターをはじめ、航空会社の地上職員の対応、出入国審査、ハンドリング会社等の協力が不可欠。今後の各方面の担当者が決まり次第、ソフト面の詳細を詰める。

 なお、今後のスケジュールは、先ごろ行われた飛行場完成検査の結果が9月末に結果が通知。これを受けて、各航空会社に告知し、2月17日の開港を迎える。このほか、旅客ターミナルが10月5日に竣工式を予定、来年1月29日には連絡鉄道が営業を開始、セントレアホテルが2月1日に開業する。