TAT、アユタヤ・ナイト開催、05年にアユタヤの宿泊者数5万人を目標

  • 2004年8月5日
 タイ国政府観光庁(TAT)のアユタヤ事務所からミッション団が来日、観光促進、および投資喚起を目的とする「アユタヤ・ナイト」を東京で開催した。旅行業界、およびメディア関係者など、計200名以上が参加した。同時に開催されたワークショップでは、アユタヤ、およびアユタヤ近郊のホテル、タイ一村一品(OTOP)関連の19ブースが出展し、情報提供を行った。
 アユタヤ県知事のソムサック・ゲーウスティ氏は「2003年のアユタヤへの日本人宿泊者数は4万3000人。2005年に5万人まで伸ばしたい」と述べる。これは、アユタヤへの2003年の日本人訪問者数は日帰り、宿泊者数を含め約10万人であることを受け、アユタヤ事務所では2005年までに15万人の訪問者の目標を掲げているもの。このため、ソムサック氏はバンコクからアユタヤへのアクセスの利便性を強調。また、お勧めする観光スポットとして、アユタヤの歴史を学ぶことができる「アユタヤ歴史研究センター」をはじめ、タイや中国、ヨーロッパなどの建築様式を取り入れたパビリオン「バン・パイン宮殿」、シリキット王妃が支援する施設で、お土産品の質が高いと評判の「バンサイ民芸文化村」などを紹介。アユタヤ帝国時代の豊富な建築物の遺産をはじめ、近隣の海で採れる新鮮な「プロン」と呼ばれるエビなど、日本人観光客が好むと思われる観光素材をアピールした。
 なお、イベントに出席した日本旅行業協会(JATA)会長の新町光示氏は、アジア地域の中でタイが観光先進国であることを述べ、「タイが日本の観光産業のけん引役になり、2007年の日本人出国者数を2000万人にする目標に向かい、日本人観光客を誘致してほしい」と語った。