オーダーメード、高品質、高額旅行の認知高まる?上半期の話題商品調査

  • 2004年8月4日
 電通消費者研究センターはこのほど、2004年上半期の話題商品の調査を実施、1位は「アテネオリンピック」と「DVDレコーダー」となった。この調査において、「豪華旅行」が99位となり、電通消費者研究センターでは「予想以上に話題になった」と見ている。これは設問に、「オーダーメード、世界一周、また、高品質で高額の旅行、高級旅行商品の専門店も登場」などと説明を補足している。このことから、消費者の認識として「高品質の旅行は高額である」ことが広まる傾向のようだ。また、設問には「ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)」を加えていたが、こちらは160位と最下位であった。VJCについては、国民の認識が低く、日本国内での告知が不足しているようだ。
 なお、電通では消費の傾向について、「所得は増加していない。しかし、景気動向を受け、消費者は前向き志向にある。商品もシンプルに良さを打ち出すものが売れている」とする。例えば、花王が発売するアジエンスは実売600円程度。他の類似する商品と比較しても高額であるが、販売は好調に推移する。こうした利益率の高い商品が好調に推移していることを受け、商品とも良さを率直に打ち出した商品が良い結果が伴っているようだ。さらに、「癒し」について、ブームは続いているものの、前向き志向が強くなっていることから、自ら積極的に「快適さ」を求める傾向が鮮明になりつつあるとしている。
 調査は7月上旬に160項目を対象としたインターネット調査を実施。対象者は全国の15歳以上の個人で、10代刻みの均等割付けで算出している。

▽消費者が選んだ2004年上半期の話題商品ベスト10
1位/アテネオリンピック
1位/DVDレコーダー
3位/にがり商品
4位/ペ・ヨンジュン(ヨン様)
5位/「ラストサムライ」
6位/「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
7位/ハルウララ
8位/「世界の中心で、愛をさけぶ」
9位/パケット定額制
10位/薄型テレビ