HKTB、全国で「香港新発見」説明会を開催へ、今年は111万人目標

  • 2004年7月15日
 香港政府観光局(HKTB)は8月初旬まで、全国5都市で旅行会社を対象とした「香港新発見」説明会を開催する。これは、現在展開する「香港新発見」、および航空4社との共同プロモーション展開について旅行会社の理解を図ることを狙うもの。
 日本・韓国地区局長の加納國雄氏はこれに先立ち、改めて「香港新発見」の展開について語った。現在、競合するデスティネーションとして韓国、中国・上海などが上げられるが、一連のプロモーションにおいて香港のイメージとして「夜景」を改めて打ち出すことで、東洋と西洋が融合する街「香港」のユニークさを消費者に印象付ける。また、これまでに実施した旅行会社対象のファムツアーでは、定番とされたセントラルだけでなく、多様な側面を組み込んできたことから、香港の新たなルートの造成に期待を持つ。さらに店頭の販売員に向けては、「ショッピングや食事、観光など奥の深い香港が商品に組み込まれてくる。全てにおいて金額以上の体験が出来ることをアピールして欲しい」と語る。

▽今年は111万人、03年比28.1%増が目標
 1月から6月25日までの香港への日本人訪問者数の累計は2003年比25.5%増、2002年比28.7%減であることを明らかにした。02年比でのマイナス幅は5月末時点で30%減から縮小傾向にある。特に、ある旅行会社は02年比で既に10%増を推移、目標としては40%増を掲げているという。また、地方別では札幌が健闘しているほか、大阪でも500名から700名規模も団体が動き出しているという。ただし、需要の回復が遅いのは東京を中心とする関東圏。ただし、私鉄系の旅行会社で組織するクラブエキスプレスでは主要92駅構内でポスター展開を開始し、お客の反応も良好であるようだ。こうした反応も鑑み、今年度の日本人訪問者数の目標に03年比28.1%増の111万人を掲げ、現在キャンペーン展開する「香港新発見」を浸透していく。

▽航空4社のプロモ協力
 日本/香港間に就航するキャセイパシフィック航空(CX)、日本航空(JL)、全日本空輸(NH)、香港ドラゴン航空(KA)は上期、下期に分けて共同でモニターキャンペーンを展開するほか、各社がPEX運賃の設定し、HKTBのプロモーションに賛同。各社とも香港への旅行者数の総需要の引き上げを目指し、足並みを揃える。これはデスティネーションとしての香港を改めて消費者に認知することで需要喚起し、旅行会社との協力を進めることも共通する。また、「新発見をきっかけとして消費者が旅行意欲を持つ新たな商品造成」(JALセールス国際営業部日本地区販売担当の徳本永幸氏)という観点でも一致する。また、こうしたプロモーションは「中・長期的な展望を踏まえれば重要な施策」(CX日本支社マーケティング部長の後藤純子氏)でもある。こうした考えから、CXは「香港まるごと特典ブック」、JLは「JALあつらえちゃ王!」、NHは「香港新発見」とクーポン券などを含む特典を用意し、下期も引き続き需要の底上げを図る。

▽HKTBの「香港新発見」セミナー予定
7月21日 福岡/グランド・ハイアット・福岡/10時45分〜
7月22日 大阪/ザ・リッツ・カールトン大阪/10時45分〜
7月23日 名古屋/ヒルトン名古屋/11時00分〜
8月6日 札幌/札幌グランドホテル/10時45分〜
・連絡先
 札幌、名古屋会場/HKTB斉藤:TEL 03-5219-8288
 大阪、福岡会場/HKTB伊東:TEL 06-6229-9240