KNTO、6月20日から著名タレント起用の新CMを展開へ

  • 2004年6月17日
 韓国観光公社(KNTO)は6月20日から、「冬のソナタ」主演女優のチェ・ジウさん、ドラマ「美しき日々」主演のイ・ビョンホンさんを起用したテレビコマーシャルを展開する。これは韓国文化院、韓国観光公社が主催する18日、19日に東京都内で展開する「Korean Wave 2004 in Tokyo」での一般公開に先立ち、関係者を集めた「韓流観光の集い」の席上で公開したもの。KNTO社長の柳健(リュウ・ゴン)氏は最近の日本と韓国の関係について「真に近くて近い国になっている」と語り、日本と韓国の相互の移動が盛んになっている状況を高く評価する。2000年から映画、音楽、ドラマなど韓国文化が日本で高い露出と、韓国文化の認知度の上昇は一過性の流行に留まらない勢いがあるようだ。
 韓国でも日本文化への関心の高まりから、昨年の韓国人日本訪問者数は前年比15%増の約140万人と日本への外国人訪問者数では最大。日本旅行業協会(JATA)理事長の石井幸男氏は「『韓流』ブームは日本と韓国の往来を促進する。特に新しい旅行客、新たなデスティネーションの開拓に繋がっている」とし、日本人韓国訪問者数は外的要因などで180万人となる現在の旅行需要を相互交流事業として発展させることを誓った。
 なお、昨年7月から韓国観光親善大使となる米倉涼子さんは6月末で終了することとなる。「楽器カセグムが弾けたことで伝統文化に触れる機会は貴重な体験」と語るビデオメッセージを会場に寄せ、「親善大使が終了しても韓国の魅力を紹介していきたい」との気持ちを述べた。

▽JATA/KATAツーリズム・フォーラム
 JATAは先ごろ、韓国一般旅行業協会(KATA)とツーリズム・フォーラムを開催した。主な議題として、韓国側から韓国の文化観光振興部とKATAが協同で観光振興5ヶ年計画を策定していることの報告、ホテルの付加価値税の施行が2005年1月からの導入、また今年7月から出国納付税を適用することについて説明があったという。
 JATA側から韓国へのアウトバウンドについて、現在の韓国への関心がソウルだけでなく地方に向いていることに着目、地方を組み込んだ商品の造成が盛んであることを報告。2005年の日韓交流年2005については政府間の相互訪問、イベント等をきっかけとした交流事業の積極的な参画、展開を計画していることを説明した。要望として日本側の参加者から、日本国内の20以上の空港からソウルをはじめとする韓国内3空港へ定期便が就航するものの、韓国側の地方都市を結ぶ路線が運航していないと話題を提供。これについては、今後は韓国側の地方都市への就航について前向きな検討を日本、韓国それぞれに促した。なお、今後はJATA/KATAの合同部会を設置し、交流についての具体案を作り双方の需要創造につなげる考えだ。