パリ・日本委員会、今後5年で95年の100万人達成を目指す

  • 2004年6月4日
 パリ観光・会議局局長のポール・ロール氏がこのほど、今年度の日本におけるプロモーションのため来日、今年の訪日旅行客数の目標として「2002年レベルを目指す」と語った。パリ全体の外国人訪問者数は02年が1480万人、03年が1400万人、03年の日本人訪問者数は15%減の約61万人(数値はホテル宿泊者数ベース)。日本人訪問者数は世界全体での訪問者数の5.4%減と比べ、減少幅が若干大きく、また1995年から減少傾向にあることを受け、ロール氏は再び上昇軌道に乗りたいという意欲を見せる。将来的な目標としては「今後5年程度で95年の100万人、日本人出国者数数のシェアで5%程度を目指したい」と語る。
 訪問客の誘致策は最近のFIT化の流れを受け、歴史や美術館などこれまでパリの魅力的な素材であった施設の改良と共に、日々変わりゆくパリの姿を前面に出す事が課題。パリ市と協力しイベントを開催し、パリ市民と観光客が生み出す共有感、価格だけではなく質の高い素材の認知を高め、長期の滞在へと導きたい考えだ。
 このため、『「とっておきのパリ」ルポタージュ大賞』(仮称)を新設、一般紙やテレビを対象としたコンクールを実施。パリの魅力として知られざる側面を紹介した媒体を表彰することで、新たな素材を露出していく。