STB、日本人訪問者72万人を目標、20、30代女性が主ターゲット

  • 2004年5月24日
 シンガポール政府観光局(STB)は5月24日、東京で「シンガポール・セントサ・セミナー」を開催した。STB北アジア局長のチョン・ムン・キットビンセント氏は「今年の日本人訪問者の誘致目標は72万人。2002年の訪問者数まで回復することを目指す」として、6月から実施する一般消費者向けの販促活動を説明した。
 日本市場の主なターゲット層は20代から30代の女性。イメージ・キャラクターには女優の小西真奈美さんを起用し、広告は「ホテルライフ」、「スパ」、「ハイティー」の3パターンを作成した。キャッチコピーを「わたし→女王様」、サブ・キャッチコピーを「セレブるシンガポール」とし、シンガポールで楽しめる優雅な体験を訴求する。広告は11誌の女性誌や大阪、名古屋でのテレビCM、JRの電車の車体、及び大阪、名古屋、福岡の新聞紙上で展開する。
 また、STBは「20代から30代の女性はOLでもあり、子をもつ母親でもある」として、ファミリー層も主眼に置く。その具体例がシンガポールの中心部から車で15分ほどに位置するセントーサ島だ。セントーサ・レジャー・グループ、セールス・ディレクターのケビン・チョン氏は「シンガポールにはシティー・リゾートの本島とリゾート・アイランドであるセントーサ島の2つのディスティネーションがあり、家族向けにはセントーサ島がお勧め」とアピール。例えば、パラワンビーチにはファミリー向けのイベントを開催できるスペースを設置するほか、タンジョン・ビーチには若いパパ&ママなどカップル向けのロマンティックで隠れ家的な雰囲気を演出、シロソビーチは少年・少女が活発に遊べる空間を創るなど、家族のそれぞれの年代が楽しめるようにビーチをアレンジしている。2006年には本島とセントーサ島を結ぶ「エクスプレス」が開業するほか、今夏を目処に多数の施設が完成する予定だという。