関空、今期は経常黒字確保し、供用開始に向け体質の強化を推進
関西国際空港の副社長の平野忠邦氏はこのほど、今期の連結業績について「突発的なことが無い限り」との前提の上で、経常損益で16億9300万円の黒字を確保できる経営体制であることを強調した。これは2年後の決算期に経常ベースでの黒字を目標とした中期経営計画を掲げていたが、1年の前倒しとなるもの。2007年の第2滑走路の供用開始に向け、経常黒字を確保し、これを継続する企業体質へと一層のコスト削減を進める考えだ。また、先ごろ発表したゴールデンウィークの状況については、「香港、台湾方面で減少している」ものの、旅客数の一日平均は02年並みとなる3%増であったこと、今後の日中航空交渉での定期便の枠の増加への期待、およびスカイマークエアラインズ(BC)の就航表明など、好材料を生かした旅客増につなげたい考えだ。