セントレア、開港時週300便運航目標で更なる要請、乗継ぎ利便も配慮

  • 2005年5月13日
 中部国際空港(セントレア)取締役社長の平野幸久氏はこのほど、開港までの現在の進捗状況を説明した。現在、旅客ターミナルビルは9月の竣工を目指し、内部工事に移行。滑走路、誘導路等は既に舗装工事を終了しており、6月下旬には検査飛行機の着陸を予定する。また、国際線に関しては名古屋空港の週200便を引き継ぎ、現時点では週260便の運航に目途がついているが、平野氏は「週300便程度の路線が望ましい」との考えから、今後も航空会社に対する就航要請を継続する。特に中部国際空港の最大の特徴は成田、関西の2つの国際空港と比較すると豊富な国内線の路線網。このことから、全国からセントレアの利用を促進するため、各自治体、旅行会社等へのセールス活動を展開しているほか、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)との連携し、地方都市への乗継ぎ利用を視野に入れる。
 MCT60分の目標を打ち出しているが、国際線と国内線の乗継ぎ時間の短縮を目指し、国際線では出国手続きの列を短縮化、搭乗客の預かり荷物を乗継ぎ便への輸送の迅速化のほか、「エレベーター等の新設も検討したい」として空港内施設の見直しも視野に入れていく。