ドイツ、GTM2004開催、EU・中国の需要増見込むも日本に期待

  • 2004年5月6日
 今回で第30回を向かえるジャーマン・トラベル・マート(GTM2004)が5月2日から4日、ドイツ・ハンブルグ市で開催された。今回のGTM2004で象徴的な出来事は5月1日のEU拡大に伴う、ポーランド、チェコなどEU新規加盟国のドイツ旅行の需要拡大への期待だ。新規加盟国の旅行会社やメディア関係者を迎えるレセプションでのスピーチは、祝典ムードに花を添えた。出展者は約350名、バイヤー側は約620名と、過去最大規模を維持した商談会で、日本からの参加者42名も現地のサプライヤーと活発な商談を行った。
 2日に開催された開会式では、ハンブルグ市第2市長のビルギット・シュニーバー‐ヤストラム氏、ドイツ連邦経済労働省のディートマー・シュタフェルト氏、そしてドイツ観光局(GNTB)CEOのぺトラ・ヘードルファー氏が旅行産業の重要性を強調、特にEU拡大の効果としてドイツのインバウンド旅行市場が拡大する期待と経済効果の拡がりに言及。また、シュタフェルト氏は潜在的な中国市場の重要性を強調したほか、日本市場についてはアジアの中でもドイツとの経済交流の繋がりが強いことから早期の回復に期待感を示した。
 また、ヘードルファー氏はGNTBの観光プロモーション全体の動向について説明。この中で、ヨーロッパからのドイツ訪問者が増加、アメリカ、日本からの訪問者の減少する傾向にあるが、日本に関しては2003年の宿泊ナイト数が前年比約9%減であるものの、10月以降2004年1月までは前年同期比で4%増と好調に推移することを高く評価。今後は、GNTB全体として、2005年の日本におけるドイツ年をサポートしていく事を表明した。