求人情報

アメリカ商務省、3年後の日本人旅行者数は418万2000人と予想

  • 2004年5月6日
[ロサンゼルス、宮田麻未] 米国商務省はTIA主催のインターナショナル・パウワウの席上、2004年1月の全米への訪問者数は240万人について、昨年の第4四半期に続いて上昇傾向を維持することを強調した。特に、日本からの旅行者数の上昇が目立ち、前年比9%増の28万5000人であり、2003年第4四半期の3%増に続くものとして高く評価している。
 さらに4月27日に開催した記者会見の席で、アメリカ商務省次官補代理のダグラス・ベーカー氏は、2003年から07年までの訪米旅行客数の推移予測を公表。それによると07年時点の総旅行者数は、03年比22%増の4927万6000人、カナダ・メキシコを除いた海外市場は30%増の2337万1000人に上昇の見込み。2003年度の第4四半期において示す強い上昇傾向から、アジア市場は毎年7%から8%増となり、2007年には全体で660万人以上になるものと予測する。日本からの旅行者は2007年に2003年比32%増の418万2000人を予想。海外市場では、英国に次ぐ2位の位置を占めることから、日本の重要性は今後もゆるぎないものとの見方を示している。アジア地域では、海外市場5位の韓国の上昇も注目されつつある。旅行者数の予想は07年では81万3000人だが、上昇率は32%と日本の上昇率と肩を並べる。
 ベーカー氏は、「日本、ドイツ、ブラジルからの訪米旅行者数が2004年度中に大きく上昇する」と強調。今年度の日本からの訪米旅行者数は前年比7%増の339万8000人と予測。なお、2007年までの地域別予想では、ヨーロッパが29%増の1117万3000人、アジアは33%増の664万1000人、南米は34%増の203万4000人、カリブ海地域は19%増の119万人などとなっている。
 ベーカー氏によれば、米国商務省は外国の人々が米国を訪問しようという気運を高めるため、海外で米国への関心を喚起するプロモーション展開を企画しており、今後はテレビやラジオ、看板や雑誌広告などを積極的に利用していくつもりであると述べた。このため、600万ドルを投じ、英国で実験的なプロモーションが行われる予定だ。