JATA・DI値調査、「底は脱する」もデスティネーション別では回復感に差
日本旅行業協会(JATA)はこのほど、2月25日から3月9日にかけて旅行会社303社からの回答を得た「2004年3月期第8回旅行市場動向調査」をまとめた。この調査によると、現在の海外旅行のDI値はマイナス46ポイントとなり、前回調査の12月時点で3ヶ月後を予想した値から25ポイント下回り、回復が期待通りではないことが明らかとなった。ただし、多数のコメントで「底から脱している」と、最悪の時期は実感として脱している模様だ。
問題となるのは、不調の要因。これは大方の意見として、アジア方面での鳥インフルエンザの影響としており、ホールセラー、リテーラー共に一致した見方だ。ただし、4月から6月の3ヵ月後の予想では、マイナス22ポイントと現在から24ポイント上昇する見込みだ。この水準は、過去2年間で最も高い数値となる。「フォローの風が吹き始めた」という意見をはじめとして、明るい見通しを描く声が挙がっていることも事実だ。
▽顧客・デスティネーション別の現況と予想
顧客層別では、回復が最も遅れるのは「インセンティブ」のマイナス60ポイント。逆に回復しているのは「商用・視察」でマイナス29ポイント、「シルバー(60才以上)」がマイナス33ポイント、「熟年(45才〜59才)」がマイナス37ポイントと続く。3ヵ月後の予想は「シルバー」がマイナス8ポイントとなり、ゼロが示す「全て普通」を上回るのも近い。
デスティネーション別ではミクロネシアがマイナス19ポイント。次いでヨーロッパのマイナス22ポイント、ハワイのマイナス27ポイント、オセアニアのマイナス28ポイントだ。3ヵ月後の予想ではシーズンを迎えるヨーロッパがマイナス8ポイントと、ミクロネシアのマイナス13ポイントを抜く予想となっている。
ただし、デスティネーション別では現況として中国のマイナス49ポイント、アメリカ・カナダのマイナス54ポイント、アジアのマイナス55ポイントとDI値に約20ポイントの開きが出ており、回復度合いに遅れが出ている。3ヵ月後では中国がマイナス29ポイントと差を狭めるものの、アジアはマイナス45ポイント、アメリカ・カナダはマイナス41ポイントと10ポイントの上昇が予想されるが、回復度合いの差は埋まらないようだ。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。
▽JATA調査のデスティネーション別のDI値
[1年前/9ヵ月前/6ヵ月前/3ヵ月前/現在(1〜3月)/3ヵ月後(4〜6月)]
ハワイ -57/-90/-63/-28/-27/-13
米・カナダ -70/-87/-67/-51/-54/-41
ヨーロッパ -50/-78/-47/-16/-22/-8
オセアニア -31/-76/-50/-24/-28/-21
ミクロネシア -54/-83/-59/-38/-19/-13
中国 31/-100/-76/-38/-49/-29
アジア -22/-98/-76/-36/-55/-45
問題となるのは、不調の要因。これは大方の意見として、アジア方面での鳥インフルエンザの影響としており、ホールセラー、リテーラー共に一致した見方だ。ただし、4月から6月の3ヵ月後の予想では、マイナス22ポイントと現在から24ポイント上昇する見込みだ。この水準は、過去2年間で最も高い数値となる。「フォローの風が吹き始めた」という意見をはじめとして、明るい見通しを描く声が挙がっていることも事実だ。
▽顧客・デスティネーション別の現況と予想
顧客層別では、回復が最も遅れるのは「インセンティブ」のマイナス60ポイント。逆に回復しているのは「商用・視察」でマイナス29ポイント、「シルバー(60才以上)」がマイナス33ポイント、「熟年(45才〜59才)」がマイナス37ポイントと続く。3ヵ月後の予想は「シルバー」がマイナス8ポイントとなり、ゼロが示す「全て普通」を上回るのも近い。
デスティネーション別ではミクロネシアがマイナス19ポイント。次いでヨーロッパのマイナス22ポイント、ハワイのマイナス27ポイント、オセアニアのマイナス28ポイントだ。3ヵ月後の予想ではシーズンを迎えるヨーロッパがマイナス8ポイントと、ミクロネシアのマイナス13ポイントを抜く予想となっている。
ただし、デスティネーション別では現況として中国のマイナス49ポイント、アメリカ・カナダのマイナス54ポイント、アジアのマイナス55ポイントとDI値に約20ポイントの開きが出ており、回復度合いに遅れが出ている。3ヵ月後では中国がマイナス29ポイントと差を狭めるものの、アジアはマイナス45ポイント、アメリカ・カナダはマイナス41ポイントと10ポイントの上昇が予想されるが、回復度合いの差は埋まらないようだ。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。
▽JATA調査のデスティネーション別のDI値
[1年前/9ヵ月前/6ヵ月前/3ヵ月前/現在(1〜3月)/3ヵ月後(4〜6月)]
ハワイ -57/-90/-63/-28/-27/-13
米・カナダ -70/-87/-67/-51/-54/-41
ヨーロッパ -50/-78/-47/-16/-22/-8
オセアニア -31/-76/-50/-24/-28/-21
ミクロネシア -54/-83/-59/-38/-19/-13
中国 31/-100/-76/-38/-49/-29
アジア -22/-98/-76/-36/-55/-45