中国・厦門市、今後はリゾート地のイメージを打ち出す、衛生面も向上

  • 2004年4月5日
 中国の厦門市観光局副局長の陽方根氏を団長とする観光宣伝団がこのほど来日し、東京で観光説明会を開催した。2003年の厦門市への日本人訪問者数は約7万8000人であり、SARSの影響の中でも健闘した。陽氏は「厦門市は成田、関西空港と直行便が就航したことで、日本との交流が盛んとなっている」と語り、厦門を中心とする福建省の観光素材を紹介した。厦門市は年間の平均気温が21度と温暖な気候である。これを受け、陽氏は現在、需要の高いビジネス目的の旅行者だけでなく、リゾート地としての側面をさらに強くアピールしていきたい意向だ。既にアメリカからのゴルフ場見学を目的とする視察団が訪問するほか、世界各地からリゾート地としての注目も高まって来ている。観光素材では、海上シルクロードの起点として有名な福建省の南部、泉州や観光地で「洋上の花園」と呼ばれるコロンス島も説明した。
 また、陽氏は「厦門市はSARS以降、衛生面の強化を図っている」と述べ、中国政府が厦門市を衛生都市として正式に認定したことを紹介。これは、空気中のホコリや騒音、水の質、さらに人口に対する医療施設や医者の数などを調査。今回の認定は政府の掲げる基準を満たしたことによる。その他に厦門市は、国家環境モデル都市や住みやすい都市ベスト10にも含まれているという。