アイルランド観光庁、4年後には現在の倍となる訪問者数の5万人が目標

  • 2004年3月24日
 アイルランド政府観光庁のアジア・オーストラリア・ニュージーランド地区ディレクターのジム・ポール氏が来日、現在の状況や今後の方針などを語った。2003年の日本人訪問者数は前年比8%増の約2万5000人。全世界からの訪問者数も、前年比4%増の750万人を記録、休暇目的の旅行者に限ると6%増であった。主にヨーロッパからの旅行者が増えているが、平均滞在日数は短縮する傾向だ。ただし、日本発のパッケージでは1週間以上の高年齢層の参加者を集める商品もあり、日本市場では継続して滞在日数の増加を図りたい考えだ。
 また、アイルランドの旅行業界でも日本からの旅行需要を重視する動きが出始めている。オペレーターのアイルランド・トラベル社は日本語が出来るスタッフをアイルランドで確保しているほか、日本にも事務所を設置。この他、数社が日本市場を対象とする商品を造成している。また、セント・パトリックやストア・ハウスを巡るダブリンの観光バス「ダブリン・シティ・ツアー」では日本語も用意し、受入体制の整備も図っている。ポール氏は今後の目標について、3年から4年後についてとした上で「現在の倍となる5万人」と語り、具体的には「イギリスを旅行したリピーターの方で、イギリスだけでなく他の国も見たいと考えるお客様に来ていただきたい」とした。