シアトル・ワシントン州、改めて自然をアピール、訪問者の目標は11万人

  • 2004年3月17日
 シアトル・ワシントン州観光事務所はこのほど、旅行会社を対象とするセミナーを開催、シアトル・コンベンション・ビジターズ・ビューロ(SCVB)、ポート・オブ・シアトルなどから14名が来日し、モデルコースの紹介を行った。今年度のプロモーション展開の柱は、13日に公開した映画「ブラザー・ベア」が描く自然溢れるシアトルのイメージを打ち出すことだ。消費者からの問合せで、シアトルの自然に関する質問が増加していることも受け、同観光事務所が3年前から掲げるキッチコピー「Living Cool Loving Nature」の認知を改めて深める。モデルコースとしても自然を満喫する目的から、映画の一場面に登場する国立公園のマウント・セント・ヘレンズやマウント・レーニエのトレッキングのコース、カスケードループにあるワシントン峠を周り、チューリップで有名なスカジット・バレーを周るコースを提案。また、ワシントン州はアメリカで2番目のぶどうとワインの生産を誇ることから、ワイナリー巡りのツアーも集客力のあるツアーだ。
 2003年のワシントン州への日本人訪問者数は9万6000人で、大半がシアトルを訪問。同観光事務所では、2004年度の日本人訪問者数を約15%増の11万人と見込む。これは映画の効果が特に期待できる三世代家族を含むファミリー層、トレンドである「癒し」を切り口に大自然を楽しむ20代から30代の若年層、トレッキング等のアクティビティやロングステイなど活動的な50代以上のシニア層にプロモーションの焦点を向ける。なお、2004年版のガイドブック「シアトルガイド」と「シアトルコンパス」は4月中旬に完成する予定だ。