マーシャル諸島、エコ・秘境ツアーでシルバー、ファミリーの需要を高める

  • 2004年2月24日
 マーシャル諸島政府観光局はこのほど、旅行業界向けのセミナー「カム・シー・マーシャルアイランズ」を開催した。マーシャル諸島政府観光局長のマーク・ステギー氏は「2003年のマーシャル諸島への全世界からの渡航者数は約7000人。このうち、観光目的の訪問者数は約1500人であり、1998年から約2倍に拡大した」と述べ、今後も訪問者数の増加に向けた努力を継続することを明らかにした。
 マーシャル諸島に本社を置くランドオペレーター、マーシャルアイランズツアーズの代表である吉居智司氏がマーシャル諸島の現状や今後のプロモーションについて語った。同社は日本人観光客、政府関係者の90%を取扱う。このうち年代別の日本人訪問者は、30代が50%と最も多く、次いで50代が20%、40代が15%であるという。訪問の目的は約80%がダイビングとしており、カップルでの訪問が50%、女性1人のみが20%、男性1人のみ、女性2人がそれぞれ15%だ。さらに、旅行費用は約50%が16万円から20万円、約35%が12万円から16万円、約15%が20万以上であり、吉居氏は「値段よりもビーチや海の質に着目し、訪れる客が増えている」と分析する。
 今後については、「これまでダイビングを中心にシーカヤックやシュノーケリングなど、マリンスポーツのプロモーションを行なってきた。今後は、シルバー層やファミリー層の需要を高めたい」と語る。このため、「美しい自然環境を活かしたエコツアーやマーシャル島秘境ツアーなどを打ち出す。さらに、第二次世界大戦の跡が点々と残ることから慰霊ツアーをはじめ、文化的側面を打ち出すツアーも紹介したい」と述べた。
 なお、2004年初夏までにマーシャル諸島政府観光局日本連絡所の開設、およびマーシャルアイランズツアーズ日本事務局の設立の方針が明らかとなり、積極的な日本人旅行者の誘致を展開する。

▽コンチネンタル航空はグアムから繁忙期に増便で対応へ
 コンチネンタル航空(CO)は6月1日から9月4日まで、グアム/マジュロ線(トラック、ポナペ、コスラエ経由)を週1便増便し、週4便の運航とする。また、運航体制は月、水、金曜日はこれまでどおり、トラック、ポナペ、コスラエ経由の運航とし、土曜日に限り、コルサエは経由しない。これにより、グアム/マジュロ間の運航時間が約11時間のところ、土曜日は約9時間のフライトとなる。マーシャル諸島への日本からの訪問者の95%はグアム経由だという。COは増便、および経由地を減らすことにより、繁忙期のマーシャル諸島への利便性の向上を狙う。