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NZ観光局、エコツーリズム・セミナーで旅行会社間の交換プログラム提案

  • 2004年2月23日
 ニュージーランド観光局は23日、植物学者でニュージーランド森林野鳥保護協会会長を務めるジェリー・マックスウィーニー氏を招き、「ニュージーランド・エコツーリズム・セミナー」を開催した。ジェリー氏は「エコツーリズムは観光を通じて環境を保護することに貢献できる。具体的には、人々が自然地域の人々と触れ合うことで、環境問題や自然保護について体感し、学ぶもの」と言い、エコツアーを実践する人物だ。
 マックスウィーニー氏は「ウィルダネス・ロッジ・レイク・モエラキ」と「ウィルダネス・ロッジ・アーサーズ・パス」と2つのロッジの運営と共にエコツアーを観光客に提供する。ジェリー氏が運営するロッジの日本人利用者は、4年前は全体の2%であったが、今年は5%にまで上昇。「日本でもエコツアーは関心が徐々に高まっている」とし、ロッジの年間利用者数の約30%がリピーターで占めていることから、「多様な体験ツアーを設定し、四季折々に異なる魅力を満喫できることから、旅行者が満足するエコツアーを提供できる」という。例えば、ハイキングをしながら高山植物を観察するツアーなどでは、訪れる時期、場所により、観察する内容も大きく異なり、訪れる時期の多様な姿を体験できることで定評がある。
 また、マックスウィーニー氏は「エコツーリズムの発展のためには、優秀なガイドであるインタープリターの育成にも力を入れていきたい」と語り、日本とニュージーランドの旅行会社間での交換プログラムも検討しているという。