ANAグループ、中期経営戦略で06年度連結営利は740億円の目標

  • 2004年2月19日
 ANAグループはこのほど、3ヵ年(2004年度から06年度)の中期経営戦略を策定した。この中で、経営目標として最終年度となる2006年度の連結営業利益740億円(2003年度見込比:252%増)、経常利益610億円(同:335%増)を掲げた。
 実現に向け、昨年2月に策定した300億円のコスト削減計画の推進による安定的な収益基盤の確保、他社を凌ぐコスト競争力の維持、確立を進める。その上で景気や需要の変動リスクを軽減する企業体を目指し、中小型機の運航、または増便の選択が可能となる機材構成へ変更する。さらに、スターアライアンスのスケールメリットを生かすことで、燃料調達、購買交渉力、eチケットの共同化で利便性、および効率化を図る。
 また、この戦略では、中国線の拡充、スターアライアンスのグローバルネットワークの確立に加え、中部国際空港を利用した国内線感覚の東アジアネットワークの実現を図ることを盛り込んだ。羽田空港の利用では国際化を意識しながらも、3ヶ年の期間に足固めを行う時期と位置付ける。