JALグループ、国内線に新シート「クラスJ」を導入へ、料金も手頃に

  • 2004年2月3日
 JALグループは6月1日から、国内線に新クラス「クラスJ」を導入する。J・J統合の最終段階として国内線は「日本航空ジャパン」に再編することとなっており、名実ともに「JALグループ」となることに伴い、新たなコンセプトで機内サービスを提供するもの。JALグループCEOの兼子勲氏は、「JAL国内線では18年ぶりとなる新コンセプトの導入。JALとJASの統合と日本の象徴として『クラスJ』と命名した」と語り、国内線でのサービス拡充に意気込みを示した。
 新シート導入予定の機材はボーイングB767型機以上の中型、大型機材の全60機が対象。2005年夏を目途に全機材の導入を終了する予定。新シートは飛行時間の短い国内線で「もっと気軽にくつろぎの空間をより多くのお客様にお楽しみ頂きたい」がコンセプト。座り心地と利用しやすい料金で「やすらぎの空間」を提供しようとするもの。なお、料金は通常の運賃に1000円を加える。パッケージ商品に「Jクラス利用」をうたう場合は「Jクラス」の利用が可能。記載の無い商品の場合は空港で空席状況によって、その場で料金1000円を支払うと利用が可能だ。

▽「クラスJ」のシート
 「クラスJ」の最大の「売り」となる新シートは、人間工学に基づいた新リクライニング方式を採用。座席幅は平均95センチ、シート幅は平均47センチ、肘掛幅は平均18センチとゆったり座れるようにしている。機内サービスを専用のブランケットとヘッドホンのほか、ハーブティーの用意と簡素化した一方で、座席数はスーパーシートに比べ、B747-400型機では24席から80席に、B777型機では18席または12席から62席と約2倍以上増加した。導入キャンペーンとして10月31日まで、1人1缶のオリジナルデザイン缶ビールとホテル日航東京の茶菓を無料で提供する。なお、「クラスJ」の予約受付は4月5日から開始する。
 なお、従来のスーパーシートは専用カウンター、軽食提供、機内上着預かり、手荷物優先返却を含め5月31日で廃止するが、機材に新シートが未装着の場合、スーパーシートでの対応となる。