国交省、無線タグ技術による「手ぶら旅行」の実証実験を開始

  • 2004年1月16日
 国土交通省はRFID(無線タグ)技術を用いた「手ぶら旅行」の実証実験を行う。RFID(Radio Frequency Identification)とは無線通信によって非接触でデータを更新する識別技術。国際航空輸送分野における利用者の利便性向上や、空港業務効率化、保安面での活用を視野に導入の動きが活発になっている。
 実証実験は次世代空港システム技術研究組合、新東京国際空港公団、NTTデータ、航空会社及び宅配事業者などの協力を得て、モニターを対象に実施する。実験では、宅配事業者がモニターの自宅などで航空手荷物を受取り、成田空港に搬送。航空手荷物にはRFIDを添付する。空港では爆発物検知装置による安全検査を受け、出発当日まで一時保管する。出発当日、モニターは機内持込み荷物のみを携帯する「手ぶら」で空港へ行き、搭乗手続きを行う。搭乗手続きの後、航空手荷物は航空機に搬送され、モニターは渡航先の空港のターンテーブルで荷物を受取る流れになっている。手荷物の物流はRFIDで管理され、預託した荷物の搬送状況を確認することもできるという。実験期間は3月1日から25日。2月中旬以降に航空会と宅配事業者がモニターを募集する。