秋休みに新たな課題、休暇増は旅行増にならず? TIJ調査
業界を挙げて推進している「秋休み」。3連休と有給休暇の組合わせで旅行の増加が期待されているが、このほど日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)が10月中旬に全国の20歳から60歳の男女1000人を対象にインターネットで実施した「第2回秋休みに関する意識調査」によると、新たな課題が出てきたようだ。
調査によると、秋に取得した連続休暇の長さは「3日」が57.1%と最も多く、昨年から5.2ポイント上昇。「祝日3連休制度のおかげで3連休を取る機会が増加した」との回答が50.9%と、秋休みの普及においてこの制度の役割は大きい。一方で4日以上の休暇取得は、「4日」が前年比1.9%減の12.9%、「5日以上」が5.1%減の12%と減少した。この理由として、リストラで要員の減少が響き、個人休暇が取得しにくくなったことが考えられる。また、「飛び石連休が減って長い休暇が取りにくくなった」、「仕事が片付かず休日出勤が増えた」などの回答が10%から15%程度ある。
▽「休暇の増加≠旅行の増加」に
また、連続休暇の過ごし方にも変化が見られ、最初の2日をアクティブに過ごし、残り1日を休む傾向が増えた。そのため、旅行日数は1泊2日が男性で12.6ポイント増の55.8%、女性が10.6ポイント増の51.3%となり、2泊の旅行は男女とも低下した。9月から11月に宿泊を伴う旅行をした人も3.9ポイント減の53.7%であり、特に海外旅行は6.4%と昨年から半減。旅行しない理由として「旅行以外にやりたいことがある」が昨年より約5ポイント増加した。3連休の効果で旅行以外の楽しみ方に気付いた人も増えており、従来の「連続休暇が増えれば旅行も増える」の図式が成り立ちにくくなったようだ。
▽今後の連休制度の整備も課題に
「土日勤務」や「年中無休」など「祝日3連休」制度の恩恵を受けない層の「秋休み」休暇取得数は、「1日」が35.7%、「2日」が47.9%で、3日以上の人は25%。これらの人々は「自分とは関係のない制度」、「3連休という言葉に反感を感じる」という回答が多く、TIJでは移動祝日の回数分の3連休を取得できる制度の実現に向けた取組みも必要だとする。今後の3連休制度については「増やすべき」が48.7%であり、特に「土日祝が休み」の人は56.5%と半数を占めた。
調査によると、秋に取得した連続休暇の長さは「3日」が57.1%と最も多く、昨年から5.2ポイント上昇。「祝日3連休制度のおかげで3連休を取る機会が増加した」との回答が50.9%と、秋休みの普及においてこの制度の役割は大きい。一方で4日以上の休暇取得は、「4日」が前年比1.9%減の12.9%、「5日以上」が5.1%減の12%と減少した。この理由として、リストラで要員の減少が響き、個人休暇が取得しにくくなったことが考えられる。また、「飛び石連休が減って長い休暇が取りにくくなった」、「仕事が片付かず休日出勤が増えた」などの回答が10%から15%程度ある。
▽「休暇の増加≠旅行の増加」に
また、連続休暇の過ごし方にも変化が見られ、最初の2日をアクティブに過ごし、残り1日を休む傾向が増えた。そのため、旅行日数は1泊2日が男性で12.6ポイント増の55.8%、女性が10.6ポイント増の51.3%となり、2泊の旅行は男女とも低下した。9月から11月に宿泊を伴う旅行をした人も3.9ポイント減の53.7%であり、特に海外旅行は6.4%と昨年から半減。旅行しない理由として「旅行以外にやりたいことがある」が昨年より約5ポイント増加した。3連休の効果で旅行以外の楽しみ方に気付いた人も増えており、従来の「連続休暇が増えれば旅行も増える」の図式が成り立ちにくくなったようだ。
▽今後の連休制度の整備も課題に
「土日勤務」や「年中無休」など「祝日3連休」制度の恩恵を受けない層の「秋休み」休暇取得数は、「1日」が35.7%、「2日」が47.9%で、3日以上の人は25%。これらの人々は「自分とは関係のない制度」、「3連休という言葉に反感を感じる」という回答が多く、TIJでは移動祝日の回数分の3連休を取得できる制度の実現に向けた取組みも必要だとする。今後の3連休制度については「増やすべき」が48.7%であり、特に「土日祝が休み」の人は56.5%と半数を占めた。