トルコ、事件後の安全対策を強調、HISは添乗員動向のツアーを再開へ

  • 2003年12月12日
 トルコ大使館、トルコ航空(TK)はこのほど共同で旅行会社を対象とする現地説明会を開催した。トルコ特命全権大使のソルマズ・ウナイドゥン氏は空港やホテルなどで警備体制の強化を図り、安全対策での強化を図る現状を説明。今週にはトルコ文化観光大臣のエルカン・ムンジュ氏が来日予定であり、日本の外務省に対して「渡航の是非を検討してください」の危険情報の引き下げを要請する。
 テロ後にトルコを視察した旅行会社も現状を報告。このうち、エイチ・アイ・エスの松丸弘之氏は「空港やホテルでの警備に加え、観光地でも警備が厳重であることに加え、交通機関などは平常に回復している」と語った。HISで松丸氏の視察の後に派遣したスタッフの報告も受け、添乗員付きの旅行に限り、12月22日からツアーの催行を再開する。

▽TKは減便とスケジュールを変更で需要減に対応
 トルコ航空(TK)は12月17日から2004年3月末まで成田/関西/イスタンブール線を運休する。また、成田/イスタンブールは週4便を週3便に減便する。これはトルコでの爆破事件後の需要減少の措置。ただし、回復を見込み来年夏季スケジュールでは日本/トルコ間を週4便で運航する予定だ。
 また、成田発のフライトは1月10日から3月末まで、出発時刻を変更する。現在は成田を14時10分発、イスタンブールに20時00分着であるが、成田を10時15分発、イスタンブールに15時30分着に変更する(国土交通省へ申請中)。
 TKによると、事件後のロードファクターは30%〜40%前後という。冬期スケジュールでは出発時間を早めることで、来年にオリンピックを開催するギリシアや注目が高まる東欧への旅行商品とキャンペーンを展開し乗り継ぎ利用を高めるほか、年末にかけて、トルコへのキャンペーンを展開し、今期中に需要の回復を図りたいとしている。