関空、旅客の回復は「一歩後退、二歩前進」、開港10周年でイベントも実施
関西国際空港代表取締役副社長の平野忠邦氏は今年の概況を振り返ると共に、年末年始の概況や今後の運営方針を語った。11月の旅客数は速報値で前年比4%減の81万4600人であるが、11月の第3週は前年比3%増、その後、若干減少するが12月には5%増を記録する「一歩後退、二歩前進の状況」(平野氏)という。便数は旅客動向に連動し、11月は3%増となっており、SARSの再発は懸念材料となるもののしばらくは上向き基調に向くと見ている。
ただし、問題は国内線の乗入れが減少していること。平成8年9月には33路線、一日83便の定期路線が関空と就航していたが、現在は15路線、一日44便と約半減。「国際空港の利便性の維持と共に関西経済の競争力低下にもつながる」と平野氏は語る。ただし、着陸料が高いとの認識を持っており、小型機の割引や日本航空(JL)、全日空(NH)が減便をせずに路線を維持する為の施策を検討中だ。
▽集客増を狙いイベント強化、来年は開港10周年イベントも実施
主力事業の航空系の収入に加え、イベントの実施で集客も図る考えだ。11月にはフィンランド航空のサンタクロースの来日でイベントを開催した。また、12月20日から25日にはりんくうプレミアムアウトレットで1万円以上の買い物をした方を対照に連絡橋通行券、展望ホール行きのバスチケットをプレゼントし、空港内のテナントでの利用を促進したいという。
また、2004年9月4日に開港10周年を迎えることから、来年1年間を「10周年アニバーサリーイヤー」と位置付け、毎月ごと、また土日でのイベントを企画している。具体的には地元の市町村や経済界などと共同で実施する方向だ。
ただし、問題は国内線の乗入れが減少していること。平成8年9月には33路線、一日83便の定期路線が関空と就航していたが、現在は15路線、一日44便と約半減。「国際空港の利便性の維持と共に関西経済の競争力低下にもつながる」と平野氏は語る。ただし、着陸料が高いとの認識を持っており、小型機の割引や日本航空(JL)、全日空(NH)が減便をせずに路線を維持する為の施策を検討中だ。
▽集客増を狙いイベント強化、来年は開港10周年イベントも実施
主力事業の航空系の収入に加え、イベントの実施で集客も図る考えだ。11月にはフィンランド航空のサンタクロースの来日でイベントを開催した。また、12月20日から25日にはりんくうプレミアムアウトレットで1万円以上の買い物をした方を対照に連絡橋通行券、展望ホール行きのバスチケットをプレゼントし、空港内のテナントでの利用を促進したいという。
また、2004年9月4日に開港10周年を迎えることから、来年1年間を「10周年アニバーサリーイヤー」と位置付け、毎月ごと、また土日でのイベントを企画している。具体的には地元の市町村や経済界などと共同で実施する方向だ。