CTC、会長のラポワント氏が来日、来年の需要は全面回復

  • 2003年9月26日
 カナダ観光局(CTC)会長のシャルル・ラポワント氏を筆頭にカナダ旅行業界を代表する11名で構成するミッションが来日し、9月23日から26日にかけて旅行会社、および政府機関を訪問した。ラポワント氏は「各国のデリゲーションが来日する中、短期的というよりは中長期的な視点からリカバリーに向けた動きを取りたかった」とSARS後の日本市場の回復に慎重であったことを示唆した。今後は「州政府、観光局、旅行会社が協力して市場の変化に合わせた新商品の開発、旅行素材の多様化を図る」ことにより、「楽観的に見れば、来年に需要は全面回復する」という見通しを語った。
 ラポワント氏が懸念する最大の問題はFITの動向、インターネット予約、および直販化の問題。特にFITの動きに対しては今春、初めて日本からカルガリーへ就航した直行便のチャーターを高く評価した。大阪発で1本、東京発で2本の合計1000名を送客し、アルバータ州がプロモーションに力を入れるカルガリー、ロッキー、ジャスパーなどを組み込む各社の商品が好評であった。
 CTCは今後、10月下旬に旅行会社を対象とするワークショップ「KANTA」の開催、来春にはカナダで日本/カナダの観光会議を予定しており、日本の旅行会社の意見や市場動向を踏まえた展開を図る。

▽参考記事 「NH、日本から初のカナダ・カルガリーへのチャーター便を運航へ」
http://www.travel-vision-jp.com
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