近ツー、平成15年中間期は53.8億の純損失も通期は黒字を予測

  • 2003年8月28日
 近畿日本ツーリストの平成15年12月期中間決算(1月1日〜6月30日)は、営業収益が前年同期比6.2%減の466億2300万円、経常損失が27億9500万円で純損失は53億8500万円であった。そのうち、旅行業の営業収益は5%減の419億5600万円で、営業損失は14億4400万円。また、単体では営業収益が10.7%減の357億8200万円、経常損失が30億8700万円、純損失が63億1500万円であった。単体での総販売額は15.7%減の2567億3300円で、海外旅行が31.6%減の638億3000万円、国内旅行も8.4%減の1919億2800万円であった。
 イラク戦争やSARSの影響で旅行需要が低迷したが、近ツーでは今年を初年とする3ヶ年の「中期経営計画」に基づき、香港リカバリーイベントやアイスランド・カルガリーなどへのチャーター便でのツアー、「サイパン地球人村」の商品化を行い、需要喚起を図っている。下期は「日本・カンボジア国交樹立50周年記念企画」や「ホノルルマラソン」などにも取組むなど、積極的な営業展開と徹底したローコスト経営を推し進める。通期の業績は連結で営業収益が1080億円、経常利益が36億円、純利益は7億円を予測、単体では営業収益が880億円、経常利益が34億円、純利益は2億円を見込んでいる。