近ツー、クラツーでSIT専門フロアをオープン、観光局機能代行も拡大へ

  • 2003年8月26日
 近畿日本ツーリストのクラブツーリズムは9月1日、西新宿アイランドウイングビル5階にSIT専門フロアをオープンする。ここで言う「SIT」とは、比較的日本人に馴染みの薄い中南米やアフリカなどの地域の総称で、こうした地域の観光プロモーションとツアー販売の強化が今回のフロア開設の目的。フロアには販売部門として海外SIT旅行センター(支店)に加え、情報発信機能として近ツーが機能代行を行っている22の観光局を移転する。
 観光局機能の集約により、年間100回以上の旅行説明会や各国大使を招いてその国の文化を紹介する大型イベント、古代文明や語学などの各種講座のほか、お客が各国で撮影した写真展示や会員数350人を誇る「世界秘境クラブ」などの「顧客参画」の場としたクラブ活動を展開する予定。
 なお、海外旅行SITセンターは年間取扱人数6500人、販売高22億円から、3年後には取扱人数1万人、販売高は45%増の32億円への拡大を目指す。さらに、スタッフは26人から38人に増員。観光局機能代行は将来的に50ヶ国にまで増加したい考えだ。