日系航空会社の夏休み国際線輸送実績、総旅客数は20.9%減

  • 2003年8月18日
 日系航空会社(JALグループ、ANAグループ)の7月18日から8月17日までの夏休み期間、国際線の輸送実績は日本発の提供座席総数は前年比14.8%減の98万7072席、総旅客数は20.9%減の69万5407人であった。SARSの影響で需要の減少が続いていた中国方面は、日本航空(JL)、日本エアシステム(JD)、JALウエイズ(JO)のJALグループ3社合計で36.8%減の3万9690人にまで回復し、特にエコノミークラスを利用する旅客数は7.1%増を記録した。また、JALグループのオセアニア線は4.2%増の3万6620人で利用率が86.5%、米大陸路線は9.1%減の7万2841人で利用率が85.3%となり、需要低迷の時期を脱したことが鮮明となった。また、ANAグループの全日空(NH)は米州線で6.6%減の5万5016人で利用率が89.9%となり、北米方面で復調してきた模様。
 なお、両グループの国際線実績および国内線実績、方面別実績は下記の通り。

▽JALグループ[提供座席数(増減)/総旅客数(増減)/利用率]
国内線 658万2367席(0.6%減)/459万4452人(2.5%増)/69.8%
国際線 76万2701席(17.5%減)/53万4617人(23.8%減)/70.1%

▽ANAグループ[提供座席数(増減)/総旅客数(増減)/利用率]
国内線 658万9359席(0.9%増)/434万2722人(0.5%減)/65.9%
国際線 22万4371席(4.2%減)/16万810人(8.6%減)/71.7%

▽JALグループ国際線方面別実績(JL、JD、JO)
ホノルル線/7万7025人(22.7%減)/71.8%
米大陸線/7万2841人(9.1%減)/85.3%
欧州線/6万1104人(19.3%減)/75.5%
東南アジア線/11万1181人(30.6%減)/64.5%
オセアニア線/3万6620人(4.2%増)/86.5%
グアム・サイパン線/3万2046人(32.3%減)/56.9%
韓国線/6万7113人(22.3%減)/75.9%
中国線/3万9690人(36.8%減)/47.9%

▽ANAグループ国際線方面別実績(NH、NQ)
米州線/5万5016人(6.6%減)/89.9%
欧州線/4万8700人(2.9%減)/79.9%
アジア・太平洋線/21万4478人(6.0%減)/66.2%