ANAグループの2003年度第1四半期(2003年4月1日〜6月30日)決算は売上高2596億2700万円、営業損益は286億5100万円の赤字(前年同期比156億6200万円減)、経常損益は273億6800万円(111億2800万円減)、当期純損益は183億2400万円(65億2800万円減)の赤字で減収減益なった。これは航空運送事業、旅行事業、ホテル事業とも国内の景気回復が低調であること、またSARSの世界的な流行によるもの。特に航空運送は、国内線でゴールデンウィークの個人旅客の減少、国際線のSARSによる中国線を中心とする需要減退が響き、前年同期比で199億円の減収となった。国際線の旅客収入に限れば321億7300万円となり、前年同期比で126億9700万円の減収。なお、国際線、国内線の利用旅客数は下記の通り。

▽旅客数(旅客数[前年比]／利用率[前年比])
国際線／56万6535人[35.0％減]／54.7％[13.5ポイント減]
国内線／1032万3319人[3.0％減]／55.8％[3.4ポイント減]