夏休みの旅行意欲が低下、支出を控える傾向が顕著、電通リサーチ調査
電通リサーチが行った「2003年夏休み」調査によると、理想の夏休みの過ごし方として「旅行」を挙げる人が昨年に比べ大幅に減少したようだ。これは、2001年から継続的に行われている調査。理想の夏休みの過ごし方として「海外旅行」と回答したのは、2001年の34%、2002年の30.9%に対し、今年は20.4%と10ポイント近くも減少した。特に、海外旅行の大市場の一つである20代未婚OLは昨年の53%に対し、今年は33%と20ポイントも減少している。また、夏休みの予定に関しては「帰省」の24.6%に続き「国内旅行」が18.3%と多いものの、2001年は27.7%、2002年は23.1%で、徐々に減少している。かわって増加したのが「なるべく家にいる」で、16.7%と国内旅行と同じくらいの割合になっている。
夏休みに使える金額は平均9.5万円となり、昨年の9.3万円に比べあまり変化はない。ただし、「去年に比べてお金を使えるか」というと、有職者でも4割が「引き締める」と、予算と実際の支出は別問題のようだ。そのなかで、「旅行に行きたくなくなった」20代未婚OLが支出を引き締める人が24%と、去年よりも12.7ポイント減少している。経済状況を反映し、必要最低限のものにしか支出しない傾向が伺えるが、20代未婚OLの動向は旅行業界にとって新たな課題ともいえるだろう。
夏休みに使える金額は平均9.5万円となり、昨年の9.3万円に比べあまり変化はない。ただし、「去年に比べてお金を使えるか」というと、有職者でも4割が「引き締める」と、予算と実際の支出は別問題のようだ。そのなかで、「旅行に行きたくなくなった」20代未婚OLが支出を引き締める人が24%と、去年よりも12.7ポイント減少している。経済状況を反映し、必要最低限のものにしか支出しない傾向が伺えるが、20代未婚OLの動向は旅行業界にとって新たな課題ともいえるだろう。